借金がある場合の生活保護受給
【目次】
Q.借金があっても生活保護を受けることはできますか?
- A.借金があっても生活保護を受けることはできます。ただし、次の点に注意が必要です。生活保護では、最低限の生活に必要な額しか支給されません。生活保護費を借金返済に充ててしまうと、最低限の生活さえ送れなくなってしまうおそれがあります。生活保護費が借金返済に充てられてしまい、最低限の生活もままならない状況に至ることが予想されるような場合には、福祉事務所は生活保護の支給に慎重になります。
Q.借金がある場合に生活保護を受けるには、どうしたらいいですか?
- A.生活保護を受け始める前に、どのようにして借金問題を解決するのか、あるいは、どのようにして返済していくのか、福祉事務所にきちんと説明する必要があります。借金額が少額で月々の返済をしても生活をしていける場合には、『生活保護を受けながら、借金返済します。』と説明することもできるでしょう。あるいは、『生活保護を受けながらの返済は難しいので自己破産をします。』と説明することもあるでしょう。いずれの場合にも、法テラスの提供する民事法律扶助を活用すれば、実質無料で専門家(弁護士又は司法書士)に手続きを依頼することができます。
Q.法テラスとは何ですか?
- A.法テラスは、正式には『日本司法支援センター』と言います。日本政府が設立した法務省所管の法人です。法テラスでは、弁護士の紹介や費用の立替、情報提供を窓口として行っています。生活保護受給者が、法テラスの民事法律扶助を使った場合、一定の手続きを経て、費用は免除されます。借金があっても生活保護は受けられます。まずは当事務所にご相談ください。