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特定行政書士とは何ですか?

行政書士とは何をする人ですか? そう聞かれたら、あなたなら何と答えますか。おそらく『役所に提出する書類を作る人ですよ。』、『申請の手続きを代理する人ですよ。』などと答えるのではないでしょうか。確かにその通りですが、一定の研修を修了した行政書士(特定行政書士)には、もう一歩踏み込んで、申請者をサポートすることができるのです。以下のモデルケースで説明します。

  • Aさんは、生活保護を受け、都内の無料低額宿泊所(無低・宿泊所)で暮らしています。生活保護で無低・宿泊所生活
  • Aさんは、普通のアパートへ引越したいと、福祉事務所に申請をしました。生活保護で転居を申請
  • しかし、不幸にも申請は通りませんでした。申請通らなかった
  • Aさんは、福祉事務所の決定に納得いきませんでした。福祉事務所の決定に納得いかない
  • 通知書をよく読んでみると、不服申立てができると書いてありました。不服申立てができると教示に書いてあった
  • 不服申立てをして、福祉事務所の判断をひっくり返そう。Aさんはそう思いました。決心
  • そんなとき、Aさんは、特定行政書士の存在を知ります。特定行政書士は、行政不服申立てについて代理人になることができ、代理人として、資料を集めたり、必要な書面を作成したりと、さまざまな手続きをすることができる存在であることを知りました。特定行政書士は不服申立ての代理人になれる
  • Aさんは、不服申立ての手続きを特定行政書士に依頼しました。依頼
  • 審理の結果、Aさんは生活保護で引越しをすることができました。生活保護費で転居できた

もちろん、皆が皆、Aさんのように不服申立てによって救われるとは限りませんが、特定行政書士が不服申立てについて頼れる存在だということは分かっていただけたのではないでしょうか。

ちなみに、特定行政書士ではない普通の行政書士にできるのは、あなたに代わって書面を作成したり、申請をするところまでです。申請が通らなければ、申請書の書き方を工夫したり、資料を添付して、改めて申請をすることはできますが、それでもダメなら、彼らにできることはもうありません。

”不服申立て”は、簡単に言うと、行政が一度おこなった判断(『処分』といいます)について、行政に対し『もう一度考えて下さい』と再考を求めるものです。不服申立てがされると、行政不服審査法という法律に基づく審理が開かれます。この審理の結果、あなたの希望が受け入れられることがあります。
行政不服申立てについて、あなたの力になれるのが、特定行政書士です。特定行政書士は、行政不服申立てについて、あなたの代理人になることができます。あなたの代理人として、資料を集めたり、必要な書面を作成したりと、さまざまな手続きをすることができます。